長白山産の朝鮮人参 |
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人参の現状 人参は中国東北部、黒竜江省、吉林省、遼寧省、河北省北部、長白山地方の山岳地帯や旧ソ連の沿海州、北朝鮮、韓国の森林の中に自生しています。 朝鮮人参の成長と収穫 朝鮮人参は多年生の寒冷高山植物です。成長は非常に遅く、収穫まで5、6年間かかり、しかもその半分以上の時間は、マイナス20度以下の雪山の中です。そうして5年経った朝鮮人参が、やっと使用できるものになるのです。5年経った朝鮮人参でなければ、食べた時に、朝鮮人参の機能が十分発揮できないのです。 9月に入ると、朝鮮人参の産地に行けば、高圧噴水器で、収穫した人参の皮を剥く風景がいたるところで見られるようになります。朝鮮人参の皮を剥かずに乾燥させるときれいにならないためです。 朝鮮人参の成分と効能 朝鮮人参の主成分はサポニンです。サポニン以外に糖質(主にショ糖)、アミノ酸などが含まれており、朝鮮人参の香気成分としてはメトキシピラジン誘導体や、β-シトステロ−ル、脂肪酸などを含有しています。 朝鮮人参の選択方法 生干し朝鮮人参(白参とも称す)― 掘ったばかりの新鮮な朝鮮人参をそのまま乾燥させたものを生干し朝鮮人参といいます。
朝鮮人参の品質といえば、六年根のものが一番よいとされます。ところによっては四年、五年で収穫してしまうこともありますが、四、五年根は六年根と比べると、有効成分のサポニン量が少なく、しかも二十種類のサポニンのバランスも不安定です。ですから、朝鮮人参はなんといっても六年根を選ぶべきでしょう。 朝鮮人参を加工する時は、スライスしたり、刻んだり、粉末にする場合がほとんどです。スライスしたものや、刻んだものは煎じて飲みます。粉にしたものは普通はそのまま召し上がることができます。 朝鮮人参の飲み方法 朝鮮人参を加工するのは、スライスしたり、刻んだり、粉末にしたものがほとんどです。スライスしたものや、刻んだものは煎じて飲みます。一日分は朝鮮人参のカット品五〜一〇グラムが適当です。粉末はそのまま飲みます。 朝鮮人参の煎じ方法 人参酒の作り方 まず、五〇〇ミリリットルの焼酎をビンに入れ、その中に三〇〜五〇グラムの紅参の切片を入れて、約二週間漬け込みます。切片がふくらむ際に紅参の紅色がぬけて、美しい紅色をした人参酒ができあがります。白参を使った場合は、有効成分の溶出に二〜三ヶ月もかかり、しかも植物特有のくさみがあります。また、朝鮮人参の苦味が気になる人は、大棗一〇個ほど入れてください。大棗の甘味がついてのみやすくなります。 |